これから面接を控える営業職の皆さんにとって、一番知りたいことの一つに、
「企業の面接官はなにを見ているのか?」というものがあると思います。
実際に私も営業職として転職面接を経験したことがありますが、
当時は「この回答で合ってるのかな〜」と不安になることもありました。
今回は実際に転職エージェントとして日々企業様とやりとりする中でいただく情報に加え、
私自身も自社採用の最終面接官としての目線で、
「営業職の採用面接では何を見ているのか?」を解説したいと思います。
このポイントを知ることで、
・現在面接を控えている方
・これから転職をしようと思っている方
・いつかのために今の職場で実績を残そうと思っている方
等々、さまざまな営業パーソンのためになる参考となれば幸いです。
まず私自身の経歴を簡単に紹介すると、
学生時代:求人広告の会社で長期インターン(週5日フルコミット)
新卒1社目:エン・ジャパン(エン転職を運営する会社ですね)で新規事業開発
転職し2社目:IndeedJapan(仕事探しはIndeed🎵です)にて最年少入社。大阪支社の立ち上げメンバーとして大阪移住。
創業:現在は株式会社ZEROGRAの代表取締役として
20代・営業職の転職に強い転職エージェントサービスの運営をしています。
日々、転職希望者との面談や企業様との採用計画の打ち合わせを行う一方、
自社の採用面接では最終面接官として「採用すべきか?」という目線で面接を行なっていますので、
少しは説得力を持ってお話ができるかと思います。
まず大前提として、企業にとって面接は
「落としたくてやってるわけではない」ということを知っていただければと思います。
どの人事も現場責任者も忙しいですから、わざわざ面接に来た方を落とすための時間を割いているわけでは無い
ということを理解すると気が楽になるかもしれません。
前置きが長くなったので、本題に入ります。
企業が営業職の採用面接で見ているポイント①
「売れそうか?」
そりゃそうだよってなるかもしれませんが結局ここが一番の軸になります。
ではなにを持って「売れそうか?」を判断するにあたって、
私の基準では3つに細分化できると思います。
(1)対人コミュニケーション能力
「営業職」は「コミュニケーション」の究極化です。
目の前の、あるいは画面の越しの方とコミュニケーションをした末に、「Yes」をもらう仕事ですよね。
単に、話が上手いや聞き上手だけではダメで、総合的なコミュニケーション力を“雰囲気“で感じています。
その“雰囲気“として「売れそうだな」と思わせる要素としては、
・身振り手振り
・言葉選び
・表情
・リズムやテンポ
このあたりでしょうか。
営業転職においては、面接官の方も現場の責任者であったり、営業経験がある方でかつ高い成績を納めた方である可能性が高いです。
自分自身の経験から、この“雰囲気“は売れる。と思わせることが大事ですね。
(2)達成のための実績とプロセス
いわゆる、「実績」というやつですね。
前職の実績を話す際、結局伝えるべきは、
それは「再現性がありそうか?」です。
その「再現性」を感じさせるには実は話し方にテクニックがあります。
そのフォーマットに沿えば、誰でも納得感のある実績のエピソードトークができます。
実績トークのフォーマット:
過去の状態と課題→それに対する自分の打ち手→もたらされた数値的な結果これだけです。
どうやら人間は脈絡のない話は頭に入りずらいようでして、逆にストーリー性が高い話はずっときいてられるものです。
過去の状態と課題:つまり自分ななにかしらのアクションを行う前の状態はどうだったのか?
例)営業部の売り上げが1,000万円だった。それには「〜〜」な課題があった。
それに対する自分の打ち手:課題に対して直接的な解決策を実施できたかどうかが大事です。
例)「〜〜」な課題を解決するために「△△」を行った。
という話し方がいいでしょう。
もたらされた数値的な結果:上記の打ち手をした結果、どう変わったのか?
例)1,000万円だった売り上げが、120%になり、1,200万円になりました。
このように実績をストーリー化することで、面接官も「ふむふむ」と感じ、
「このプロセスが踏める人だ」→「再現性がありそうだ」に変わるわけです。
(3)GRIT力(根気強くやり抜く力)
営業職はどれだけ頭が切れる人でも、一定粘り強く辛抱しなければならないタイミングがあります。
特に成績が厳しいシーンでは、「どれだけ粘り強くやれるか?」を面接でも確認したいところです。
これらの粘り強さも、上記のエピソードトークに絡めて話ができるといいのかなと思います。
上記の3つが「売れそうか?」の評価を◎とさせるKeyとなります。
もし営業未経験や営業だが数字を持ったことがないという場合は、
極力BeforeとAfterの結果の変化がわかりやすい貢献エピソードを準備したいですね。
企業が営業職の採用面接で見ているポイント②
「その業界で働きたい理由」
たとえばですが、
「将来野球選手になりたい」と本気で思う子供がいたとします。
ところが日毎の生活を見ていると、毎日ピアノを習っている。
もしあながたこんな子供を見たらどう思うでしょうか?
「いやいや、野球選手になりたいなら野球の練習しなきゃ!」
と思いますよね。
転職でも一緒で、
「将来的なビジョン」と「今その業界(仕事)を選ぶ理由」に一貫性がないと、
面接官からしても、
「なんで今それをする?」となるわけです。
しかし、「将来的なビジョン」は面接において、一番回答が難しい質問ですよね。
誰でも「こうなりたい!」が明確にあるわけではないし、
僕だって5年後、10年後なにをしているかわかりません。
もし現状で明確な「将来的なビジョン」がない方は、
今自分が思う、「ふわっとしたやってみたいこと」を実現することができる人はどんな人か?
を考えてみてください。
きっと今以上に、
・営業力も
・人脈も
・人間力も
・資産も
・尊敬されることも
あるはずですよね。
例えばそのふわっとが
「沖縄でカフェを開きたい」
でもいいわけです。
このご時世、会社に一生います!みたいな人を求めてる会社もそう多くないですし、
次のJUMPのためにSTEPとして転職する人もいるはずです。
じゃあ今「沖縄でカフェを開く」ことができないのはなぜか?
なにがが足りない?
それを実現できる状態の人ってどんな人だろう?
を考えた上で、
それが実現できる人物像に対して、「将来的なビジョン」を持ってくればいいのです。
もちろん営業職の面接で
「「将来的なビジョン」はなんですか?」
「はい!沖縄でカフェを開くことです!」
と直接的な回答は避けた方がいいでしょうが、
それを成し遂げるためにあるべき姿を話してみるといいと思います。
そのあるべき姿を作り上げるために、今ここで働きたいのです。と伝えられる一貫性があれば、「今ここで働く理由」に納得感が出るでしょう。
企業が営業職の採用面接で見ているポイント③
「その会社がいい理由」
営業転職だけではなく、いわゆる「志望動機」は非常に大切なポイントです。
上記の「その業界で働きたい理由」と連動し、一貫性がある必要があります。ポイント②の「その業界で働きたい理由」だけでは不十分で、
その中でもなんでこの会社なのか?が明確でなければ面接官も○を出しません。
例えば、好意のある女性を口説きたいと食事をしていたとしましょう。
会話の中で、
男性
「身長が160cmくらいで、笑顔がかわいい人が好きなんだよね。」など「その人じゃなくても良くない?」という理由では、
その女性も振り向いてくれませんよね。
「君の何にもで一生懸命なところが好きなんだ」と伝えられた方がその女性にとってもOnlyOneな真剣さを感じることでしょう。
面接でも同様。
「この業界で働きたいです!」
「土日が休みで、8時までには退社できる環境がいいです!」
「家から30分で通える場所で探しています!」
では、その会社に入りたい理由にはなりません。
その会社のMissionや目指す世界観、
大事にしていることへの共感
など、固有の理由をしっかりと探してほしいと思います。
もし志望動機として見つからないようであれば、あなたは営業職として「売れる」人材ではないかもしれませんし、本当にその会社に行きたい人ではないのかもしれません。志望度の高い会社でれば、それくらい自然と見つかっていいはずなのです。
上記の3つのポイントが営業職の面接において、
特に重要視される項目です。
これから面接を控える方にとって少しでも意味のある記事になれば幸いです。
また、これから営業職としてのキャリアアップ転職を目指される方で、
この記事を読んで転職相談をして見たいと思っていただけた方は、
ぜひキャリア面談を気軽に申し込んでみてください。
弊社のキャリアアドバイザーは全員が法人営業経験者なので、
あなたの悩みや理想をきっと汲み取って、転職のサポートをしてくれるでしょう。
この先のあなたのキャリアが
「ええなあ」から「ええやろ」に変わる日が来ますように。